人気のサイクルスポーツ。サイクルロードレースなどをはじめとする競技スポーツから、ゆっくり景色や食べものを楽しむサイクリングまで様々あります。そんなサイクルスポーツの魅力を、プロフェッショナルコーチの青山剛氏の視点で毎月発信していきます。


Vol.6「何を持って乗ればいいの?!」

ビアンキアンバサダーの青山剛です。

今年から始まったこのコラムでは、サイクルスポーツの魅力や運動効果、そしてその正しい方法などをプロフェッショナルコーチの視点で紹介しています。

前回はコーチとして気になっていた皆さんのサドルの高さについてでしたが、今回は多くの皆さんから頂く、ある質問にお答えしようと思います。

■自転車って準備するモノ多い!

先日うちのバイクセッション(チームアオヤマ)で、お一人が集合場所まで車に自転車を積んで来たのですが、サイクルシューズをお忘れになりました。私のスペアをお貸しして何とか乗れたのですが、やはり自転車はランやスイムなどに比べて準備するものが多く、慣れないうちはリストでも作らないと忘れ物が多くなります。そこで今回と次回は、自転車の乗る時に必要なモノ=持ち物や服装などを紹介していきたいと思います。


■最低限、自転車に付けて欲しいものはコレ!

まず自転車に最低限装備して欲しいモノです。

・ボトル

・サドルバック

・リアライト

また、あると便利はモノです。

・サイクルメーター

・ベル

ボトルはもちろん水分補給用ですが、目安としては1時間に1本、それ以上乗る場合は2本付けるか、途中で購入したりして摂るようにしましょう。私は夏以外はボトルを1本にして、もう一方のボトルゲージにはツールボックスをサドルバックの代わりに付けています。

サドルバックは後ほど詳しく紹介しますが、スペアチューブや携帯ポンプなど途中で「アクシデント」があった時に対処できる道具などを入れていきます。リアライトは後方からの車などに認知させるために一般公道を走る時は特に必要です。

サイクルメーターはなくても走れますが、最近はGPSも付いていて距離やスピードだけではなく走った場所まで分かるので、サイクルライフをより充実させてくれますのでお勧めです。またハンドルにベルを付ければ、歩行者の横を通過する時などに認知をしてもらえるので便利です。


■サドルバックの中身はコレだ!

アクシデント、その一番は「パンク」です。

パンクしても直せないと帰って来られませんから、修理道具を最低限持って乗るようにしましょう。パンク修理の方法はタイヤの種類によって違いますので、事前にネットなどを見て練習しておきましょう。今回はWOタイヤと言って、ママチャリと同じようにタイヤの中にチューブが入っている一番多いタイプの場合です。

写真左から、

・スペアチューブ

・タイヤレバー

・携帯用工具

・携帯用ポンプ

・自転車用ワイヤーキー

スペアチューブは最低1本、出来れば2本は持ちましょう。パンクしたタイヤを外すのにタイヤレバー、それに空気を入れる携帯用ポンプも必要です。携帯用工具は何かネジが緩んだり、少しポジションを変えたりする時に必要です。また、途中休憩する時に鍵がないと盗難の危険がありますので必ず持ちましょう。


■背中のポケットにコレだけも持っていこう!

最後に自転車に乗る時の背中のポケットに持って行って欲しいものです。

写真左から、

・携帯電話

・財布

・補給食

携帯電話は何かあった時に必須です。途中止まって写真も撮れますから、現代はなくてはならないものでしょう。財布の中にはお金だけではなく万が一に備えて、身分証明書や緊急連絡先も入れておきましょう。あとは補給食です。以前このコラムでも書きましたが、自転車の消費カロリーはとても多いので、保険も兼ねて常に一つは持って乗りましょう。

今回紹介したのは、あくまでも最低限の装備品と携行品ですので、あとは皆さんのサイクルスタイルの合わせてお好みのものをプラスしてください。

次回は快適に乗るための服装や装備品を紹介します!


Vol.1「サイクルスポーツの魅力とは?!」

Vol.2「移動がエクササイズに代わる乗り方とは?!~ママチャリでも美脚に!~」

Vol.3「サイクリングロードへレッツゴー!!」

Vol.4「グルメライドは絶対太らない!?」

Vol.5「あなたのサドルの高さ、合っていますか?!」

■青山 剛 (あおやま たけし)

元トライアスロン日本代表。その後コーチに転身しトライアスロン女子五輪代表を輩出。

現在はプロフェッショナルコーチとして競技者から子ども、シニアまで幅広い層にトレーニング指導を行っている。全国で講演、セミナー、教室なども開催中。著書多数。

国内唯一のビアンキブランドアンバサダーとして、正しいサイクルスポーツの普及発展にもあたっている。