チェーンやギア、変速機(ディレーラー)は走行時に砂埃などの汚れが付着します。蓄積した汚れは本来の性能を低下させるだけでなく、チェーンなどの消耗を早めることがあります。定期的に洗浄と注油を行うことで本来の性能を発揮し、パーツを長持ちさせることができます。
今回は、自宅で簡単にできる洗浄と注油方法についてご案内いたします。

何故洗浄が必要なのか

スポーツバイクのチェーン&ギアは外装式(外部に露出する仕様の意)で、変速レバーを操作してギアを切り替えます。チェーンはギアの組み合わせに応じて、バイクに対して横方向に変形します。砂埃などの汚れが蓄積すると横方向に変形し難くなり、本来の変速性能が発揮できなくなります。また、蓄積した汚れが研磨剤のような働きをして、チェーンやギアを削り摩耗を早める場合があります。

定期的に洗浄をして汚れを取り除くことで本来の性能を発揮させ、パーツを長持ちさせることが洗浄の主な目的です。

何故注油が必要なのか

チェーンオイルは、チェーンを横方向にスムーズに変形させ、またギアとの摩擦を抑えて軽快な走りをを支えています。また表面に油膜を張ることで錆や摩耗を防ぎパーツを長持ちさせます。チェーンオイルはパーツ本来の性能を発揮させ、快適な走りに欠かせないアイテムです。潤滑油も同様で、変速機等をスムーズに可動させて錆などを防止します。

洗浄&注油の頻度

走行距離や走行環境などによって一概に言えませんが、一般的にはチェーンオイルが切れる200km前後がおススメです。雨の中を走ったあとはオイルが流れているので、必ず注油を行ってください。

使用するアイテムとケミカル

アイテム

・ディスプレイスタンド:スムーズに作業を行う為にディスプレイスタンドをご用意ください。
ディスプレイスタンド A
・価格:¥4.950-(税込)

・新聞紙など:周辺に汚れが付着しないよう、床に新聞紙などを敷くことをおススメします。
・ウェスなど:チェーンなどに付着した汚れを拭き取るのに使用します。

ケミカル

・ディグリーザー:チェーンやギアに付着した汚れを溶かして拭き取り易くします。
・ブラシ:チェーンやギアに付着した汚れを浮かせて拭き取り易くします。
・チェーンオイル:本来の変速性能を発揮させて軽快な走りを支えます。
・潤滑オイル:変速機などの連結部分の稼働をスムーズにし、錆などを防止します。

洗浄方法

①チェーン・ギア・変速機にディグリーザーを塗布します。
 ⇒汚れを落としやすくする為に、しばらく放置してディグリーザーを内部に浸透させます。

②チェーンやギア・変速機をブラッシングし汚れを掻き出します。
 ⇒チェーンのコマ部分を転がすイメージでブラッシングをすると、内部の汚れを掻き出し易くなります。

③ウェスで汚れを拭き取ります。
 ⇒スプロケットの掃除は、ウェスの両端を持ってギアの間に入れると綺麗に拭き取れます。

④チェーンにオイルを、変速機等の連結部分やプーリー(リア変速機の歯車)に潤滑油を塗布します。
 ⇒ブレーキ関連のパーツにオイルが付着しないよう注意してください。オイルが付着すると音鳴りがしたり制動力が低下します。

⑤余分なチェーンオイルや潤滑油をウェスで拭き取ります。
 ⇒オイルが多いとチェーンに汚れが付着しやすく、フレームなどに付着して汚れの原因となります。

今回ご案内したのは簡易的な洗浄方法です。
使用するケミカルやより専門的な洗浄方法などは、最寄りのビアンキバイクストアならびにビアンキ取扱店まで、お気軽にご相談ください。

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