INFINITO PROを率直にインプレッション
こんにちは。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
これまで2回にわたり、2026年モデルのINFINITOシリーズをご紹介してきました。
以前のブログをまだご覧になっていない方がおられましたら下記のURLから是非ご覧ください。

- #1.新世代エンデュランスロードのスタンダード「INFINITO」
https://www.bianchi-store.jp/news/54117/

- #2.さらなる快適性と走行性能を追求した
プレミアム・エンデュランス「INFINITO PRO」
https://www.bianchi-store.jp/news/54192/
今回は特別編として、INFINITO PROを実際に試乗して感じたことを、良かった点だけでなく、気になった点も含めて率直にお伝えします。
カタログスペックだけでは分かりにくい乗り心地や扱いやすさを、車体選びの参考にしていただければと思います。
by ビアンキストア大阪店 S山
今回の試乗条件
試乗したモデルは、2026年モデルのINFINITO PROです。
走行時間は約1時間。大阪城周辺を中心に走行しました。
コースは平坦路を基本としながら、短い上り坂に加え、砂利道や石畳、舗装路の段差や亀裂など、さまざまな路面状況を含んでいます。
タイヤの空気圧は、前後ともに4BAR(約58PSI)で設定しました。
短時間の試乗ではありますが、INFINITO PROが得意とする快適性や安定感を確認するには、変化のあるコースだったと思います。

最も印象に残ったのは、振動の少なさ
走り出して最初に感じたのは、路面から車体へ伝わる振動の少なさです。
舗装状態の良い道路だけでなく、石畳や砂利道、細かな段差や亀裂を通過した際にも、身体へ伝わる突き上げが抑えられている印象を受けました。
路面の凹凸がなくなるわけではありませんが、角のある衝撃を丸くしてくれるような感覚があります。
実際にさまざまな路面を走ってみると、「これがCountervailの効果なのか」と感じられるほど、細かな振動がうまく抑えられているように思いました。
特に石畳や舗装路の亀裂を通過したときは、車体が必要以上に跳ねたり、ハンドルやサドルから強い刺激が伝わったりしにくく、Countervailがしっかりと仕事をしている印象です。
もちろん、今回の乗り心地には35Cタイヤと4BARという空気圧も影響していると考えられます。
ただ、それだけではなく、フレーム、フォーク、シートポストに採用されたCountervailが、路面からの細かな振動を抑えることに貢献していると感じました。
長時間のライドでは、こうした細かな振動の積み重ねが疲労やストレスにつながります。INFINITO PROは、路面から受ける刺激を抑えることで、落ち着いて走り続けやすい車体だと思います。
ロードバイクとは思えないほどマイルドな乗り心地
乗り心地は、非常にマイルドです。
ロードバイクにありがちな硬さや、路面から直接突き上げられるような感覚は少なく、落ち着いて走れる印象でした。
特に細かな振動が連続する路面では、Countervailが不快な振動だけを抑えてくれているような感覚があります。
路面状況は把握できるものの、その刺激が強く身体へ伝わってこない点が印象的でした。
一方で、車体全体が柔らかすぎて、走りが鈍く感じるわけではありません。
快適性を優先しただけのロードバイクではなく、Countervailによって不要な振動を抑えながら、ロードバイクとして必要な反応性は残しているという表現が近いと思います。
踏み込んだときの反応も良好
快適性の高い車体は、踏み込んだ際の反応が穏やかになるイメージを持たれるかもしれません。
しかし、INFINITO PROは、グッとペダルを踏み込んだ際に、力がしっかりと推進力へ変わる感覚がありました。
ペダリングに対する反応が分かりやすく、加速したい場面では素直に前へ進んでくれます。
振動を抑えたマイルドな乗り心地でありながら、操作や入力に対するレスポンスは良好です。
振動は抑える。しかし、走りの反応まで鈍くしない。
このバランスが、実際に乗って感じたINFINITO PROの大きな魅力です。
35Cタイヤが生む安心感
今回の車体には、35Cの太めのタイヤが装着されています。
砂利道や石畳、舗装路の段差や亀裂を通過する場面でも、大きな不安を感じることなく走行できました。
細いタイヤでは進入をためらうような路面でも、35Cタイヤによる接地感と安定感があり、車体を落ち着いてコントロールできます。
今回感じた乗り心地の良さは、Countervailだけでなく、35Cタイヤと4BARという空気圧の組み合わせも大きく影響していると考えられます。
あくまで今回の試乗での印象ですが、INFINITO PROは、車体、タイヤ、空気圧を含めたパッケージ全体で、路面状況への対応力を高めているように感じました。
舗装路の状態が変わっても神経質になりすぎず、安心して走り続けられる点は、ロングライドで大きなメリットになります。
気になったのは、持ち上げた際の重量感
一方で、気になった点もあります。
まずは、車体を持ち上げた際の重量感です。
OLTREシリーズやSPECIALISSIMAシリーズと比較すると、持ち上げた瞬間に「ズシッ」と感じる重さは否めません。
35Cの太めのタイヤや、Countervailを採用したフレーム構成など、快適性や安定性を高める装備が、重量感にも影響している可能性があります。
※Countervailはカーボンファイバーの層に特殊な素材を組み込んで作られています。純粋なカーボンフレーム単体と比べると、この特殊な樹脂素材の分だけ比重が重くなります。
ただし、今回の試乗では、走り出してしまえば重さが大きな欠点として目立つ場面はありませんでした。
軽さを最優先するヒルクライムや、鋭い加速を何度も繰り返す走りでは評価が分かれる可能性があります。
一方、ロングライドや荒れた路面を含むコースでは、軽さよりも安定感や快適性のメリットを感じやすい車体だと思います。
ストレージドアの開閉はやや固め
ダウンチューブには、携帯工具やパンク修理用品などを収納できるストレージスペースが設けられています。
実用的で便利な装備ですが、フタの開け閉めはやや固めに感じました。
普段から何度も開閉する部分ではありませんが、初めて使用する際は少し力が必要になるかもしれません。
密閉性を確保するための設計とも考えられますが、出先で素早く開けたい場面では、多少の慣れが必要だと感じました。
購入後は、実際に使用する前に一度開閉方法を確認しておくことをおすすめします。
カラーは好みが分かれそう
カラー展開についても、かなり攻めた印象があります。


1stカラーのPetrol Green – CK16は、深みのあるカラーとチェレステの組み合わせが特徴的です。
個人的には非常に好みで、Bianchiらしさを感じながらも、これまでとは少し異なる新鮮さがあります。
一方、2ndカラーのSparkling Black – Goldは、ブラックの車体にゴールドのロゴを組み合わせた、存在感の強いカラーです。
高級感があると感じる方がいる一方で、日本では少し派手で「ヤンチャな印象」を持つ方もいるかもしれません。
実際、私自身も最初に見たときは「ヤンチャやな」と感じました。
ただし、カラーについては完全に個人の好みです。
写真と実車では印象が大きく異なるため、気になる方には店頭で実際の色や質感を確認していただきたいと思います。
実際に乗って感じたINFINITO PROの魅力
INFINITO PROを一言で表すなら、Countervailの効果を感じながら、路面を選ばず快適に走り続けられるロードバイクです。
石畳や砂利道、舗装路の亀裂を通過しても、不快な振動や突き上げが身体へ伝わりにくく、Countervailが車体全体で振動を抑えているように感じました。
35Cタイヤと4BARの空気圧による安心感もありますが、そこにCountervailの振動制御が加わることで、非常にマイルドで落ち着いた乗り心地に仕上がっています。
それでいて、ペダルを踏み込んだ際にはしっかりと反応し、力を推進力へ変えてくれます。
快適性だけに寄せたモデルではなく、ロードバイクらしい走りも残されている点が印象的でした。
まとめると………
良かった点
- 路面から伝わる細かな振動を感じにくい
- Countervailが効いていると感じられるマイルドな乗り心地
- 石畳や砂利道でも不安なく走行できる
- 踏み込んだ際の反応が良く、推進力につながる
- 35Cタイヤによる安定感と安心感が高い
- 路面状況の変化を過度に気にせず走れる
気になった点
- 持ち上げた際には重量感がある
- ストレージドアの開閉がやや固い
- ブラック×ゴールドのカラーは好みが分かれそう
こんな方におすすめしたい一台
実際に試乗してみて、INFINITO PROは、長距離を快適に走りたい方に特におすすめしたい一台だと感じました。
舗装状態を気にせずさまざまな道を楽しみたい方、細いタイヤのロードバイクに不安を感じている方、そして快適性だけでなく踏み込んだ際の反応も求める方に向いています。
さらに、INFINITO PROは最大40Cまでのタイヤに対応しています。
太めのタイヤへ交換することで、舗装路だけでなく、砂利道や未舗装路を含むグラベルライドにも対応しやすくなります。
普段はオンロードでロングライドを楽しみ、休日には林道や河川敷などのオフロードへ足を延ばす。そんな使い方ができるのも、このモデルの魅力です。
1台でオンロードとオフロードの両方を楽しみたい方にも、おすすめしたい一台です。
反対に、車体の軽さを最優先したい方や、純粋なレース性能を求める方は、SPECIALISSIMAやOLTREシリーズも比較した方がよいでしょう。
INFINITO PROは、すべての性能で一番を目指した車体ではありません。
しかし、速さ、快適性、安定性、路面対応力を高い水準でまとめたことに、このモデルの価値があります。
ビアンキバイクストア大阪店では、2026年8月11日までの期間、INFINITO PROの試乗車をご用意しています。
気になっている方は、ぜひ店頭でスタッフまでご相談ください。
