前回のMethanol SLのお話で、外見からだけでは判らないBianchiのカーボンフレームテクノロジーについて関心を持っていただけたでしょうか。
次は928SLに採用されているSL FORKについてです。
このフォーク、形としては2007年から使用され始めていますが2009年から内部構造が変わりました。
実はこのフォークもフォークブレーズの断面が「日」の字型、つまり中心に壁のあるMethanol SLのメインチューブと類似した形状になっているんです。
つまりこれも「TWT」(Triple Wall Tube)、、、では、ないんですね。これが。
このフォークは「TSR」(Technology Section Reinforce)と呼びますがDouble chamberフォークになっています。つまり2つの部屋ですね。
さて、ではこの2つの部屋と3つの壁。違いとは一体何なんでしょう?
答えは製造のプロセスでのみ知ることが出来ます。。
「TWT」は壁の入ったパイプを作るのに対し、Double chamberでは1本のパイプの中に2本のパイプが入っているんです。
2本の筒をカーボンシートで包んで固めた、と表現した方が判りやすいでしょうか。
もちろん出来上がってしまえばほとんど見分けがつきませんが、「TWT」はピーマンのような構造、片や「TSR」はミカンのような構造、というわけです。
この結果、2007~2008年型SLフォークと比較して横剛性のみを飛躍的に(25%)向上させています。
このように、Bianchiでは単純にカーボンの素材だけでなく、構造物として、それ全体で設計上狙った剛性や衝撃吸収性といったものを研究、追及しています。
担当:クボタ



最近のコメント